アラサー400mスプリンターの挑戦

400mに魅了されたアラサースプリンターのつぶやき集

400mに魅了されてしまった男の話

究極の無酸素運動と言われる陸上400m。

この距離を初めて全力で走った人は、みんな口を揃えて

「もう二度と400mなんて走らない」

と言ってしまうほど苛酷な競技である。

 

 

このページを見ているということは、あなたも400mを走ったことがある、もしくは、現在進行形で専門種目として競技を行っている人であると思うので、その過酷さは身に染みてわかっていただけると思う。

 

その過酷さ故に、高校、大学まではそこそこ競技人口も多いが、社会人にもなると専門種目として取り組む人の数はガクッと減る。

元々400m専門だった人も

「あんな競技二度とできない!若いときしかできない!」

「趣味で競技やるとしても100m(もしくは長距離)に転向かな〜?」

と言い、多くの競技者が引退していくのが現状だ。

 

そんな中、僕はアラサーになった今でも400mを専門種目として競技を続けている。

(大学卒業後、約4〜5年程は競技から遠ざかっていたが、その後諦めきれず復帰)

多くの人は今も400mを続けている僕を見て「よく続けられるね!」と言う。

自分自身もそう思う。なにせ、練習中に「なんで俺400mなんてやってるんだろう?」と思うくらいだ(笑)

 

どうして自分はこんなにも400mという競技に魅せられてしまっているのか。

その明確な理由は、自分でも正直よくわかっていない。

ただ、やっぱり今でもテレビで400mの試合を見ると心が躍るし、自分と世代が近い人達が良い記録を出したのを見たり聞いたりすると、ワクワクすると同時に少し悔しい気持ちにもなる。

パソコンやスマホでネット動画を見ていても、自然と400mの動画を見ているし、「この局面、自分ならこう走るな」とか、理想のフォームの選手を見て「こういう動きをすれば楽に走れるのかな」とか考えながら、頭の中でいつも400mを走っている自分がいる。

 

走る以外にも色々趣味はあるが、こんなにも自然にある一つのことについて考えたり、感情が動いたりすることはあまりないので、きっとこれは自分にとって「なぜかわからないけど、とても大事なものの一つなんだな」というのが、今のところの解答だ。

 

この記事を書いている2016年10月20日時点での僕の自己ベストは、大学2年時に出した50秒62である。

この記録をどう捉えるかは人それぞれだと思うが、大学時代に一度競技をやりきった自分の感想としては「もうこれ以上の記録はたぶん生涯出せない」だった。

それくらい大学時代は一生懸命練習していたし、自分の才能の限界を感じていた。

大した記録ではないし、誰かに自慢できるものでもないが、自分が出せる限界の記録は出し切った、そんな気持ちだった。

その思いは社会人になって競技復帰した後も消えず、しばらくは「細く長く、また楽しく400mを続けていければいいなー」という思いで練習を行っていた。

だから試合で記録が出なくても「まぁ、大学時代ほど練習できてないし、歳も若くないし、こんなもんだろう」と納得していた。

でも、そう思いながらもどこか少し心に引っかかるものがあった。

 

「練習できてないとはいえ、今はもうこんな記録でしか走れなくなっているのか」

 

そういう寂しい気持ちがどこかにあった。

たぶん、社会人として仕事と競技を両立をしていく自信がなかったのだろう。

だから、大学時代のように走れなくても納得しようとしていた。

でも、その気持ちは日を重ねていくごとに違和感となっていった。

 

本当はもっと良い記録で走りたい。

本当はもっと大きな舞台で走りたい。

 

学生時代に果たせなかった数々の目標が、僕の前で手を振っているのが見えた。

 

本当はこっちに来たいんだろう?

本当はこっちに来るための道を歩みたいんだろう?

 

そう言って手を振っていた。

 

それに気付いてからは

「もう一度自己ベストを出したい!」

「もう一度、全国の舞台を目指して400mで勝負したい!」

そう強く思うようになった。

そして、僕の第2の400m人生がスタートしたのである。

 

 

長くなってしまいましたが、これが今も僕が400mを走っている理由と経緯です。

このブログでは、そんな僕の日常を日記として記しつつ、同じ志を持つ同志や、同世代の日頃頑張っている人達に、少しでも勇気を与えられるブログを書いていければと思っています。

厳しい道程ではありますが、僕の好きな「ある言葉」を胸に、これからも頑張っていこうと思います。

 

       “大切なものは欲しいものより先に来た

               道草を楽しめ、大いにな” by ジン・フリークス